歴史から見た木の文化

   日本人と樹木の関わりは太古の昔から木霊と云って、木には精霊が宿り、神
    が木を伝って天より降りてくると信じられ、信仰の対象とされております。

    地方の市場などでは今日でも「木魂(霊)祭」を盛大に行はれております。
    この様に我々の日常の中にはご神木として檜の木のお札をお供えしお祭り
    している処です。

    わが国は地理的にも恵まれていて豊富な樹木の恩恵を受けており住まいに
    関わる材料は古くから杉,檜、欅、などを使用されてきております。
    とくに建築に使用されるには世界一贅沢な造りを行ない、これも優れた材料
    が豊富に使うことができた為かと思います。

    寝殿造り、書院造り、数奇屋造り、など和室に代表される造りが今日の住宅
    に生かされて、棟梁達の日常の経験、技術が柱、梁、桁、垂木を無駄のない
    組み合わせにより工学的な知識のない時代から今日に至るまで、耐震、耐風
    に十分耐えられる構造物を造り上げてきました。

    材質の使い分けも木の表面の板目、柾目、から無節、上小節の選別に至る
    迄出来上がりの美しさを求めた白木造りを完成させました、そこに木質空間の
    美しさが生まれて、日本様式が出来たと云われます。

    木造建築は世界各地でその使用形体は異にしますが、十分合理的に使われ
    ております。

    然し木は大切な資源です、樹木は大地を潤し万物を育みます、木を切る反面
    植林を行うことが必要です、日本では植樹祭などで大々的に植樹の大切さを
    奨励しています。

    植樹は針葉樹のみならず紅葉樹の増植も大切であること考慮されるべきだと考
    えます。                                         
                                        以上